平

成9年にオープンした『奥伊勢フォレストピア』の小さな木が大きく育った

奥伊勢フォレストピアがオープンしたのが平成9年ですので、もう22年目ですね。
私が入社したのは平成10年、かなり長い時を過ごさせてもらっています。
オープンした平成9年にはアルバイトとして働いていたので、そう考えると、ず〜っと歴史を見ているなと、あらためて思います。

こんな場所にホテルができるとは思っていなかったので、まず計画があった時点で、本当にできるのかという気持ちがありました。
けれどいざ完成したら素晴らしい施設で、毎日「本当にいいところだな」と思いながら出勤しています。

今は合併して大台町になっていますが、こちらを建てた宮川村の当時の村長であった山本泰助さんが、「宮川村を紅葉の里にしよう」ということで、沿道や敷地内にたくさん紅葉を植えたので、紅葉の季節になると楽しんでいただけると思います。
季節の移ろい、自然を満喫していただけるホテルとなっています。
できた頃の写真を見ると、中庭に植えられた木が小さいのですが、今見たらとても大きくなっていて、森のなかにあるようなホテルとなっています。
20年たち、調和して魅力が上がったなと思いますね。

ス

タッフの持っている能力を上手に引きあげていきたい

支配人になるまではフロントを担当していて、今もフロントを担当しているので、環境が変わって私が一番ビックリしています。
大台町と奥伊勢フォレストピアが大好きなので、私のできることで少しでも役に立てれば、と思い引き受けました。
言われたのが3月末で、4月から支配人ということで、本当にサプライズ人事でした。
心構えも全然できていませんでしたが、好きな気持で、がんばっています。
何ができるということもないので、とにかくみんなでこのホテルを盛り上げていきたいですね。
みなさんの力を借りながら、みなさんがそれぞれ持っている能力をさらに引き上げて、もっとよりよいホテルになったらいいなと思っています。
スタッフは夜警さんや掃除係などの裏方さんも入れると40名くらい。
ほとんどが町内の方です。
本当に町民の方に愛されているホテルですし、さらにもっと愛されるようにしていきたいですね。
ホテルが町外から来た方と町内の方の交流の場となっているので、それを見ていると微笑ましいです。
それを特に感じるのは、町外からの宿泊のお客さんと町民が温泉で談笑している姿。
あ、交流しているな、と思います。

グ

ランピングは星空がきれい、ジビエを使ったフレンチも人気

2016年にオープンしたグランピング、今年は冬も営業していて、真冬にもかかわらずお泊りいただいています。
私はとても冷え性なので、お客様に大丈夫か確認するのですが、
「テントの中はとてもあたたかいです。
テントから観る星に感動しました」
と、とても嬉しい言葉をいただいて、グランピングを始めて良かったと感動しています。
グランピングでは、本当に自然を満喫してもらえると思います。
テントとテントの距離もとても遠いですし、場所も離れたところにあるので、野生の動物の鳴き声なども聞こますし、逆に自然の静けさも味わってもらえるので、かなり自然を満喫してもらえると思います。
住人よりも絶対鹿のほうが多いので（笑）。
ホタルを見るというツアーがあるのですが、出てくる野生の鹿を見て喜んでもらっています。
それから野うさぎやいろいろな動物が出てきます。
レストランではジビエ料理も出しているので新鮮な鹿肉やイノシシを使ったフレンチも楽しんでいただけますし、いろいろな動物を見てもらえるので、そういった意味でも面白いホテルだと思います。
ちょっと前はフクロウが一晩中鳴いていたり、野鳥も多いのでさまざまな鳥の鳴き声を楽しむこともできます。

お

客様がホッとできるサービスを、スタッフと共に心がけて

個人的には、何をするでもなく、ゆっくりと静かな時間を過ごしていただけると思います。
これからは暖かくなるので、梅や桃の花、桜が咲いてきたりするので、季節の移り変わりを楽しんでいただきたいなと思います。
新緑の芽吹く季節になると、ワクワクしますよね。
エネルギーを身近に感じることができるので、ぜひ来ていただきたいと思います。
お客様がホッとできるようなサービスを私自身も心がけていますし、スタッフもそうあってほしいと思います。
この地域は少子化高齢化が進んでいますが、このホテルでも83歳くらいの高齢の方が働いています。
みなさん本当に元気なので、健康で生き生きと働き続けることができる施設であり続けたいですね。

どこを探してもこんなに素敵なところはないなと思うくらい魅力的で大好きな場所です。
たくさんの方にお越しいただいて、魅力を知ってほしいなと思います。